自分がサッカーをやっていた少年時代のコーチは学校の先生で、サッカーの時はいつもサングラスをして、試合に負ければ会場から走って帰らされ、時には全員1例に並ばされて、ビンタを喰らったりと、サッカーをしていて楽し事より、恐怖の方が大きかった。
でも、サッカーを辞めなかったのは仲間がいたし、今となってはいい経験をさせてもらっていたという感謝の気持ちが大きくなっている。
当時は分からなかったけどそれは、ただ闇雲に怒っているのではなく、しっかりとした信念がそこにあったから今そう想えるのだと思う。
良くも悪くも今と昔は環境が変わりビンタといった行為は問題となるので、そのようなコーチは居ませんが、たまに試合中に怒鳴り続けるコーチがいて、非常に不愉快になることがあります。
怒鳴るコーチに共通する事
怒鳴っているコーチに共通することは、ミスの指摘と、終った事に対するダメだし。
サッカーにはミスは常にある事だし、終った事に対して子供に色々と言っても子供達は聞く耳を持ちません。もし自分が言われたらと想像すると分かる事だと思います。
五感の中での感じる能力は「視覚80%」「聴覚11%」と言われているくらいですから、過ぎ去った話をされても、ほとんどの子は聞いていませんし、覚えていません。
今の状況の中で自分がどうしたら良いか、その結果はどうだったか、本人が考え、実行する事がとっても大切なんだと思います。自分で考えて「失敗」と「成功」を繰返し、その積み重ねが、子供を成長させます。今、身体能力に優れていても、本能的にサッカーをやっている子は将来大きく大成する事は少ないと思います。
怒鳴るコーチは自分のため?
試合を見ていて、不快感を覚えるのはコーチという立場に酔ってしまっている場合。おそらくだけど、自分の思う様に選手を操り、声を荒げてアピールする事によって、チームでの存在を守ろうとしているように感じます。
また、コーチが勝ちに拘りすぎるあまり、上手な気に入った子しか使わないケースも。今子供が在籍しているチームでは、2泊3日で行った合宿(親同伴で大会への参加)で特定の子供2人を1分も使わないという信じられない事をするコーチがいました。(今はいなくなりましたが。)
少年団のサッカーでは、勝ちにこだわるだけではなくサッカーが楽しめる環境を作ってあげる事が大切です。
上を目指している子へのサポート
上手な子は親も含めてもっと強いチームでサッカーがしたい!(させたい)と思うのは当然の事。
あるチームではセレクションを受けるにはチームを退団しないと受けさせないなんて取り決めを行っているところもあるようですが、そのような取り決めは子供のチャレンジを閉ざす事になるので、良くありません。
セレクションなど、どんどんチャレンジするべきだし、チームはそれを応援してあげることはすばらしいことだと思います。
少年団チームの理想とは
少年団のサッカーチームは上手子や下手な子違ったレベルの子供がいる以上、指導者(保護者も)が勝ちに拘りすぎると、色々なところで弊害が出てきます。(もちろん子供達には常に勝ちにこだわらせるのが前提です)
下手な子には「ミスするな」上手な子には「コーチの考えを強要する」ような環境では伸びるものも伸びません。本人が考え、自分で実行してみる事がとっても大切。自分で考えて「失敗」と「成功」を繰返し経験させてあげるためにも、選手全員基本的に平等に試合に出してあげて欲しい。
そして上手な子は上を目指すならセレクションなど積極的に受けるべきだし、チームとしてそれを応援してあげることはすばらしい事だと思います。
これを読んでいる方の中にも子供が上手か否かで感じ方が違うかもしれませんが、少年団のサッカーというのは日本サッカーの底辺。サッカーの楽しみ方を教えてあげる場所なので、勝負への拘りとサッカーの楽しさをバランス良く与えてあげて欲しいと思います。
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